「そんなに長く歩いたわけでもないのに、足の裏が痛い」「足裏が痛くなるので、同じ姿勢で立っていられない」といったことはありませんか? それは扁平足によるものかもしれません。
足の土踏まずには、足裏にかかる衝撃を分散させる役割があります。扁平足は土踏まずのアーチが崩れた状態のため、足に過剰な負担がかかってしまうのです。
どんな人でも、長時間歩けば足が疲れます。時には痛みが出ることもあるでしょう。でも扁平足の場合、ごく短時間でもすぐに疲れや痛みが出てしまいます。
扁平足だと足裏の血行が悪くなるため、寝ても足の疲れがとれにくくなります。朝、布団から起きて立ち上がった時に、すでに足に痛みを感じることも。
ときには足裏だけではなく、足首や膝、腰に痛みが出てくることもあります。痛みを我慢して歩き続けたり、間違った矯正方法を行ったりすると、足裏を脱臼してしまうことさえあるのです。
扁平足になってしまう原因は?
一般的に、子供の頃に運動をしていないと、扁平足になりやすいと言われています。赤ちゃんの足裏には土踏まずがありません。歩き始めて、足の筋肉が発達してくることによって、小学校に入学するくらいまでに土踏まずが作られるのです。
子供の頃は土踏まずがあったのに、成人後に扁平足になってしまう場合もあります。その原因は、運動不足と加齢です。
土踏まずを作っているのは、ふくらはぎの内側、骨に近い部分にある「後脛骨筋」と呼ばれる筋肉です。ここが発達することによって、土踏まずをアーチ状態に引き上げているのです。
あまり歩かない、座り仕事が多いといった生活を続けていると、次第に後脛骨筋が衰えてきてしまいます。すると足裏のアーチが崩れて、扁平足になってしまうのです。
気をつけなければいけないのは、外見上は土踏まずがあるように見えても、実はアーチが下がって崩れてしまっている場合もあるということ。それが「かくれ扁平足」です。
土踏まずがあっても、扁平足による痛みのリスクあり
「普段から足を使うように心がけているので、扁平足になる心配はない」と思っている方もいるでしょう。しかし、よく歩いていても後脛骨筋が衰えてしまうことがあります。
その大きな原因は、普段履いている靴にあります。靴の構造や種類によっては、歩くことでさらにかくれ扁平足を進行させ、やがて本格的な扁平足を生み出してしまうのです。
人は歩くときに、かかとから小指の付け根、親指の付け根と体重を移動させ、つま先で蹴り出します。ところが靴底の硬い革靴などを履いていると、体重移動がうまくいかず、ドカドカとした歩きかたになってしまいます。すると後脛骨筋が衰えて、かくれ扁平足になってしまうのです。
また、ハイヒールもかくれ扁平足の原因となります。ハイヒールを履くと常につま先立ちの状態になるため、足裏の筋肉が張って土踏まずのアーチが保たれているように見えます。
しかし、つま先立ち状態では後脛骨筋を十分に使うことができず、次第に衰えてきてしまうのです。その結果、かくれ扁平足になり、裸足やヒールのない靴で歩くと足裏に痛みを感じるようになってしまいます。
外反母趾や浮き指といった、足裏のトラブルを抱えている場合も、かくれ扁平足になりやすいといえます。足裏にトラブルがあると、歩く時の体重移動がうまくいかず、後脛骨筋を衰えさせてしまうのです。
扁平足の方に施す、整骨院の「施術」
後脛骨筋を鍛えるためには、歩くことが一番の治療法です。しかし、かくれ扁平足の方が無理に長時間歩くことは、決してお薦めできません。
土踏まずのアーチが崩れると、気づかない間に歩きかたも変化しています。その状態で歩き続けると、さらに足に負担をかけて、かくれ扁平足が進行してしまうことがあるからです。
まず自分がかくれ扁平足なのか、かくれ扁平足ならどんな状態まで進行しているのか、見極めることが大切です。そして、正しい歩きかたができるよう、少しずつ調整していく必要があります。
そういった扁平足にまつわるお悩みには、整骨院での施術がお役に立てるかと思います。
気になることがあれば一度ご相談ください。
その痛み扁平足が原因かもしれません
新着情報