小さいころ、親や先生から「猫背になってるよ」と注意された人は、かなり多いのではないでしょうか。でも、猫背はあまりよくないとは思っていても、具体的にどういった問題があるのかご存知ですか?
まず、猫背だと背が低く見えます。「自信がなさそう」「だらしなさそう」といった印象を与えてしまうこともあります。
猫背による問題は、見た目だけではありません。猫背の状態だと肺が広かりにくいので、自然と呼吸が浅くなります。そのため脳への酸素供給量が減って、ぼんやりしやすくなってしまいます。また腹側の筋肉を使わないため、内臓の働きも低下してしまいます。
さらに猫背は、首を体の中心よりも前に突き出した状態です。頭は体重の約10%もの重さがあります。それを首の筋肉で支えているのですから、肩こりや腰痛にもなりやすいのです。
じつは猫背は、医学的には上位交差症候群と呼ばれる状態なのです。
猫背になってしまう原因とは?
猫背はよくないことと分かっていても、一度クセがついてしまうと簡単には修正できません。つねに意識して正しい姿勢をとろうとしても、気がつくと猫背になってしまっていることも。
じつは毎日の生活シーンには、猫背になりやすい原因があふれています。例えばデスクワークなどで視線を下に落としていると、猫背になりやすいのです。スマートフォンを操作する場合も、視線が下向きなので猫背になりやすいといえます。
イスに浅く腰掛けて、背もたれに体を預けるような姿勢も、猫背を引き起こしやすくなります。だらしない姿勢をとっていると、正しい姿勢を保つ筋力が次第に衰えて、猫背になってしまうのです。
肉体労働をしている人は猫背とは無縁のように思えますが、そんなことはありません。重い物を持っているときや、前屈みの姿勢をとっているときは、重心が前に傾むくので猫背になりやすいのです。
アイデアを練ったり、企画を考えたりといった、思考する時間が長い人も要注意。考え込むときには、自然とうつむく姿勢をとることが多く、猫背の原因になります。同じように、悩み事やストレスが多い人も、猫背になりやすいのです。
気になる方は一度ご相談ください!