こんにちは!
立花駅から南に徒歩4分
フェスタ立花南館の近くにあります、こころ整骨院で鍼灸師を務めている佐藤です。
本格的に春の気候になってきましたが、みなさんはよく寝れていますか?
職場や学校など新しい環境に身を置くとなると、心身ともに緊張してしまいますよね。
そうなってくると睡眠の質等も下がるので、不眠症などの症状が多く見られるようになり
ます。
今回は2回にわたって不眠症についてや治療法などを書いていきます!
不眠症とは
夜寝つきが悪い、眠りを維持できない、朝早く目が覚める、眠りが浅く十分眠った感じが
しないなどの症状が続き、よく眠れないため日中の眠気、注意力の散漫、疲れや種々の体
調不良が起こる状態を指します。
約5人に1人が不眠症状で悩んでいるといわれている。女性に比較的多く発症し、20~30
歳代から始まり中年・老年と加齢とともに増加し、60歳以上になると約3人に1人が不眠
症状で悩んでいるという。
睡眠時無呼吸症候群や気管支喘息などの体の病気や精神疾患が原因の場合もあります。
また、男女でも発症される人数に違いがあり、男性よりも女性に多いといわれています。
不眠症のタイプ
生活習慣を整えても1カ月以上にわたり不眠状態が続き、日中の眠気、倦怠感や集中力の低下、
意欲や食欲の低下、抑うつ、めまいなど、体や心に不調が現れ、日常生活に支障をきたす。
入眠困難
床についてもなかなか(30分~1時間以上)眠りにつけない。
中途覚醒
いったん眠りについても、翌朝起床するまでの間、夜中に何度も目が覚めてしまう。
早期覚醒
希望する時刻、あるいは通常の2時間以上前に目が覚め、その後眠れない。
熟眠困難
眠りが浅く、睡眠時間のわりに熟睡した感じが得られない状態。
不眠症は以上の4タイプに分かれます。中でも入眠障害を訴える人が多く、高齢になるに
つれて中途覚醒・早朝覚醒が増加します。
中には複数の症状を併せ持つ人もいます。
不眠症を引き起こす主な原因
原因は多岐にわたります。
環境要因
時差がある場所、寝具や枕が変わる、寝室の温度や湿度、騒音、光など。
身体的な要因
高血圧や心臓病、糖尿病、呼吸器疾患、アレルギー疾患などの病気、年齢、性差、頻尿、痛みなど。
精神的要因
うつ病、悩みや緊張から起こるストレスの影響や神経質で睡眠にもこだわりやすい性格傾向など。
生活習慣の要因
不規則な生活、運動不足、睡眠を妨げる降圧剤・甲状腺製剤・抗がん剤、日中に眠気が出
る抗ヒスタミン薬など薬の副作用、早朝覚醒が増えるアルコール、利尿作用のあるカフェ
イン、覚醒作用のあるニコチンなどの嗜好品があげられる。
生活習慣病の患者さんは不眠症になりやすいことが知られています。
例えば高血圧では交感神経(からだの諸機能を活発にする神経)が興奮しているため、睡眠
が妨げられます。糖尿病では高血糖に伴う多飲や頻尿、合併症の神経障害によるしびれ・
痛みが眠りを妨げます。
肥満やメタボリックシンドロームでも、交感神経の興奮による不眠症や、睡眠時無呼吸に
よる睡眠障害(不眠症とはやや異なります)の頻度が高くなります。
重要なことは、不眠症を治療すると、血圧や血糖値のコントロールも良くなるという点です。
睡眠を十分とることで交感神経が落ち着き、ストレスホルモンの分泌も抑えられるため、と考えられています。
不眠症を治療し高血圧や糖尿病を防ごうという研究も行われています。
食事・運動療法をベースに薬を追加するのが今の生活習慣病治療の基本ですが、そのうち
「食事・運動睡眠、最後に薬」といわれるようになるかもしれません。
何故加齢と共に中途覚醒・早期覚醒が増えるのか?
「夜中に何度も目が覚める」と訴える高齢者は少なくありません。その原因の大半は、
年齢とともに睡眠と覚醒のリズムのメリハリが小さくなるためです。そのため夜間の眠りが
浅くなる一方で、昼間うとうとすることが多くなります。
「朝早く目覚めてしまう」というのも高齢者に多い症状で、これも加齢が関係しています。
加齢によって睡眠の時間帯が少しずつ前倒しになるためです。
つまり、年齢とともに中途覚醒や早朝覚醒が増えるのは生理的に自然なことで、病気ではありません。
ただし、うつ病や泌尿器の病気などが関係している可能性もあるので、心配なら医師に相談しましょう。
不眠症が体に与える影響
先の症状の項目で触れた様に、不眠症は長くなればなるほど、様々な影響・リスクが出てきます。
ストレスの増大
ストレスが増大すると、心身ともに落ち着かなくなり緊張と似た感覚に陥ります。そ
うなると寝れない事がさらにストレスへと繋がっていき、不眠症の悪循環に繋がって行き
ます。
酷くなれば「自律神経失調症」などのリスクが大きくなります。
免疫力の低下
夜眠っている間、体は一日の負担から回復し、病を引き起こすウイルスに対して抵抗する ための準備ができるようになります。 これらの侵入者に対抗する体の防御機能の最前線にいるのが免疫システムで、様々な臓器 と、白血球をはじめとする組織や細胞などが含まれます。
十分な睡眠が取れないと、一晩のうちに免疫システムが生産できる抗体やサイトカインな どの量が制限され、感染症を撃退するための防衛能力は低下し、より感染症にかかるリス クが増大します。
体重増加
睡眠は体の消化器系や新陳代謝、つまり私たちが食べたり飲んだりしたものを利用可能な エネルギーに変換する働きがあります。 この働きが機能するためには睡眠は必要不可欠です。 新陳代謝が最適な状態にあるとき、体は昼も夜もカロリーを燃やし、身長に対して望まし い範囲内の体重を保つのを助けます。睡眠不足はこの働きを妨げ、新陳代謝は鈍くなり、 時間が経つにつれて体重増加を引き起こす原因となり、これを落とすのも難しくなりま す。睡眠不足が肥満のリスク要因であると考えられるのは、これが理由です。
認知機能の障害
あなたが疲れているとき、おそらく頭がぼんやりとした感じがすることがあると思いま す。 十分に睡眠を取っていないと認知機能に様々なかたちで障害をきたし、日中の生産性や人 との関わりに影響を与えます。
睡眠不足は集中力の低下をまねいてしまい、物事を思い出したり新しい情報を覚えておい たりすることも難しくなってしまいます。
その結果、職場でのミスの発生源となる可能性が大きくなり、あなたの仕事の質にも悪影響を及ぼします。
睡眠をより多く取ることは、翌日仕事や学校でより良いパフォーマンスを発揮し、タイミングを逃さず合理的な判断を下すことができ、
同僚や同級生と上手くコミュニケーションが取れ、創造性を柔軟に広げることにもつながり、良い影響が得られます。
いかがでしたでしょうか 不眠症も期間が長くなれば症状が治るまでの時間もかかってしまいます。 もし寝つきが悪いと感じるようであれば、一度当院で御来院ください。
次回は、不眠症の治療法・予防法について書いていくので、是非ご覧ください!
こころ鍼灸整骨院立花院
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